Paddle Street(パドルストリート)

壁外調査『天塩川編』1日目、2日目

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此度の目的として、カヌーにて天塩川を下る為に登別から北上。

名寄をスタートして天塩町の河口までの道のり約150kmを最短4泊5日でキャンプをしながら下る中年2人と犬1匹の愉快な記録である。

 

『1日目』

2021年10月末、登別からのらりくらりと車を走らせること約4時間半、集合予定である名寄の道の駅に到着した。

時刻は15:30、昼食も摂らずに車を走らせた結果は中途半端な時間に到着、そして空腹。

食へのこだわりが強く、旅路でコンビニ弁当は絶対にNGの面倒な性格が生んだ結果である。

合流予定は17:00、その後とりあえず晩ごはんという流れは読めていたが、一応名寄は何が有名か調べてみる。

 

もち米

 

 

目を向けてみると道の駅の名前も「もち米の里☆名寄」

 

餅だ。

 

正直のところ、餅は好かない。

嫌いな訳ではないが、わざわざ食べない。

それなら白米で腹を満たしたい人間。

昔から僕の胃に餅の入るスペースなど設けていないタイプだ。

施設内のレストランは営業中のようだったので前まで行きメニューを見てみる。

「そば。」

この魅力的なワードには本日完売の文字。

夕食の事を考えるとベストなウェイト、何より大好物の一つは選択肢から外された。

次に目に入ったメニュー

 

もちかき揚げ丼

 

魅力を感じないワードだ。

夕食の事を考えるとあまりにヘビーな上に餅をかき揚げにするとは。

餅を揚げてしまったらそれはもはやかき揚げではなくおかきであろうに。

餅で米など食えるか。

だがしかし、ご当地グルメは食べておくべきだろうと思考が働いてしまった。

今思えば、名寄の人は餅のかき揚げなど馴染みのグルメなわけがない。

 

注文した。

 

 

後悔した。

2時間後に夕食が待っている時に食べるものではない。

このボリュームだ。

そんな事を今更どうしようもない事。

とりあえず箸をすすめた。

結果、また食べてもいいかも、、、と。

サックサクのかき揚げは油っこさを感じない。

そして外サク中トロモチの餅は一つの商品として確立していた。

で、買い出しを済ませ

夕飯はラーメンだった。

 

 

 

そして夕食後、我々は遠別に向かい、その日は車中で1杯晩酌をしてそれぞれの車で就寝した。

 

 

『2日目』

早朝、遠別の道の駅にて荷物をある程度パッキング。

川を下り始めるのは3日目。

実は遠別まで来たのも予定外。1日目は名寄で集合してとりあえず顔合わせというのが最初のスケジュールであったが、思いつきや天候で行程が変わるのが我々の旅のスタイルなのかもしれない。

2日目は天塩川河口付近に配車して買い出しや準備完了後、スタート地点の名寄大橋までが予定。

ある程度パッキングが終了して向かうのは天塩大橋。

そこで僕の車を数日間お留守番させる。

 

 

ここで余談にはなってしまうが、僕のこの車はスバルのアウトバック。

5年で走行距離は裕に10万キロを超えた。

なぜこの車を選んだのかは明確な理由がある。

車を選ぶ際に外せなかったポイントとして1,カヌーの積み下ろしがラクであること、2,車中泊をする際に十分に足を伸ばせること、3,ある程度の悪路にも対応できること、4,普段使いをスマートにこなしてくれること、この4つのポイントが重要だった。

そこで最有力候補として上がったのがこの車だった。

結果的に僕からすれば大正解だった。

だが購入したのは独立して今の事業を始める2年前。

趣味の範囲では間違いない車であったが、事業向きではなかった。

それさえなければまた乗りたいと思う程、僕からすれば完璧な車だった。

手放す前にカヤッカー、カヌーイストとしてYouTubeでこの車について投稿するのが僕の使命だとまで思っている。

 

話を戻します。

車を天塩大橋の下に置き、ここからは今回の相方(道東で活躍するカヌーガイド、カメラマンの國分知貴氏)の車に2艇のカヌーを乗せ、名寄を目指す。

助手席はとても窮屈だった。

 

 

目指すは名寄大橋。

途中、中川町のエコミュージアムにて周辺の歴史を学び、たくさんのアンモナイトを見学。

後に音威子府により音威子府そばを堪能する。

 

 

これがまた絶品だった。

まず初めにこの色にも衝撃を受けたが、何よりそばの香りが強い。

さらにそばが好きになった。

帰る前にもう一杯食べて、お土産も買って帰る事を心に決めた瞬間だった。

昼食を済ませいざ名寄へ。

 

とはならなかった。

 

次に通過する町、美深町。

この町の我々の行手を阻むものが

 

クラフトビール。

 

2人の思考は完全に美深で1泊になってしまった。

別に今日慌てて名寄に行く必要ないよねー。と意見が一致してしまう。

暗くなる前に美深の河川敷にテントを1張り設営して再度車でびふか温泉へ。

向かいたいところであったがここでアクシデント。

 

犬が逃げた。

 

 

ある一定の条件を潜り抜けると暴走モードに突入するのがコイツの特徴らしい。

小一時間、格闘した。

旅はまだ始まってすらいないが、早速面白い光景を見せていただいた。

さて、無事に温泉に浸かった後はお待ちかね

本日の目的地、レストランBSB。

 

 

美深の町で一際異彩を放つこの建物。

オシャレすぎ。

 

 

お店の奥にはビール工房。

ワクワクが止まらないおじさん二人。

ビールは全部で何種類あっただろうか。

全て制覇する気満々、なんと贅沢な前夜祭だろう。

温泉に入る前から水でさえも抜き、これを求めてここにたどり着いた最初の1杯。

 

 

き、効いた。。

 

こんなにも美味いものかね。。。

ここからは何を何杯飲んだ事か。

記憶は定かではない。

途中から地元でカヌーやフィッシングのガイドをされている辻さんと合流。

わざわざ顔出していただいた上にご馳走にまでなってしまった。。。

そしてこの絶品のジンギスカン。

ラムとマトンの中間の何とかって種類のお肉。

基本的にはここでしか食べられないんだとか。

 

 

ビールとこのジンギスカンの為に美深まで訪れるのも間違いではないのであろうと悟った夜であった。

曖昧な記憶のまま気がつけば翌朝を迎えていた。

 

 

続く。

この記事を書いた人

成田大海

Paddle Street責任者。 北海道と沖縄の座間味島にてカヤックやSUPのガイド経験を積み、 倶多楽湖にて(有)レイクリゾートのアウトドアツアー部門、レイクキャビン運営の責任者として就任。 倶多楽湖の環境保護についての情報や安全なアウトドアの普及についての発信を目的に活動。

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