Paddle Street(パドルストリート)

壁外調査『天塩川編』3日目、4日目

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『3日目』(キャンプ初日)

 

3日目の朝は冷え込んだ。

am6:00、シュラフから出たくない。

 

 

外に出るとテントに霜が降りてパキパキに凍っていた。

ざっと霜を大雑把に振り払い、テントを畳んだ。

いよいよ、やっと、3日目にして旅の幕開け。

名寄大橋へと向かう。

 

 

今回は特に寄り道もせずまっすぐ辿り着くことができたが、辺りは一面は濃霧で出発を少し躊躇してしまう程。

時間が解決してくれる事を願いカヌーを車から降ろし、最終パッキングとカヌーへの積み込みを始める。

持っていく物、やっぱりいらない物など相談しながらここにきてからも始まる。

 

成田  「え、先輩、それ持っていくんですか?」

國分  「ウミくん持っていかないの?」

 

とかそんな会話から更に迷いが生まれる訳で、出発時刻は押すのであります。

am10:00、出発準備は整った。

荷物をパンパンに積んだカヌーを水面に浮かべ、いざ。

 

 

独り言なのか、語りかけているのかは定かではないが、ブツブツ言いながらまだ頭を悩ませている人がいる。

この人は物事に取り掛かるまでの行動力は凄まじい。

また、凄まじい程に用意周到。

遠征の企画から始まり、ここまでやるのかと感心するレベル。

是非とも見習わなければならない。

が、今後の出発予定時刻のオーバーに大きく関わっているのも事実である。

少し話は外れてしまうがここまで見ていると、第三者からすればこれはただの娯楽に捉えられてしまうかもしれない。

そして楽しいのも事実。

ただ、我々はこれにあらゆる可能性を導き出しさまざまな事業へ繋げていくための活動でもあります。

実際、今回のコースが良ければツアーに繋げたり実際に何が必要で何がいらなかったのか、どうすればもっと効率良くなるかと常に考え、話し合います。

なので彼の用意周到は必要不可欠であり、実際何の文句もない。むしろ頼りっぱなしだ。

 

ただ、ちょっと皮肉を言ってみたかっただけで。

 

am10:30

 

 

で、なんだかんだで出艇。

そして2人のこの表情。

ゆったりと流れる川を静かに漕ぎ始めます。

途中は鮭の遡上が見られた。

体はボロボロになりながらも最後の力を振り絞る姿は感慨深いものがあります。

 

 

力尽きてしまっている者も少なくありません。

 

 

そんな光景を眺めながらのらりくらりと進んでいきます。

そして気がつけば霧は晴れ、気温も上がりました。

 

 

一度岸にカヌーを寄せ休憩。

上着を一枚脱ぎ、昼食を摂る。

何を食べたかは覚えていませんが確かホットサンドか何かを作ってくれた気がします。

手短に済ませ、再度出発。

陽が落ちるのもかなり早くなってきているので、15:00には到着したいところ。

 

 

が、いちいち戯れ合う。

本日の目的地は名寄から25km程下った美深町。

そう、二夜連続で美深町での宿泊。

つまり、我々の頭の中には既にクラフトビールの示唆が出ています。

pm15:30

この日の目的地の美深町カヌーポートに到着。

とてもキレイに整備された河川敷です。

 

 

日の入りも間近ですのでひとまずテントの設営をしてしまいます。

 

 

とても夕日がきれいな場所です。

このような景色を見ると必ずと言っていいほど森高千里の渡瀬川が頭に流れます。

厳密に言えば松浦亜弥がカバーした方が浮かんでいます。

あやや世代ですので。

寝床が整ったところでお出かけの時間です。

入浴、晩ごはんに出かけます。

街中にちょうど良い入浴施設があったのでそこにお邪魔します。

「ホットプラザスマイル」とてもキレイな施設でした。

方法次第ではとても有効に活用できる施設だと思います。

ささっと入浴を済ませて次はお楽しみの夕食です。

ビールとジンギスカンという強い誘惑もありましたが、せっかくなのでその他の町グルメも楽しまなくてはなりません。

何より贅沢ばかりしていてはお金がいくらあっても足りません。

そこで我々が選んだのは井上食堂。

ここもまたとても面白いお店で、

①まず数種類の製麺所の麺から1つ選びます。

②鶏ガラ、魚介、豚骨などこれもまた数種類の中から1つ。

③最後に数種類の中から油を選びます。

 

もう、何をどうすればいいかわかりません。

 

なぜこのような形式にしたかと聞くと、お客さんのそれぞれの要望に応えていたらこのようになっていたんだとか。

なんとお客さま想いな。

迷いに迷った事は覚えていますが、何を注文したかなんて覚えていません。

 

 

何か様子がおかしい。

 

そう、なんと具が全て別皿ではありませんか。

これもまたなぜこのような形式にしたか伺うと

 

「スープの温度が下がるから」

 

なんとお客さま想いな。

替え玉も注文し、食べ終え外へ。

ここも美深の名物スポットなんだろうなと悟る。

んで、結局帰りに寄ってしまう。

 

 

本日もビールを数杯楽しんで床に着くのであった。

 

『4日目』(キャンプ2日目)

 

am6:30

 

10月31日、この日の朝も冷えた。

今回の旅の中では一番の冷え込みだったに違いない。

当てにならない温度計を見てマイナス8度だとか騒いでいる。

テントから出るとそこは一面雪景色だった。

いや、霜だ。

霜で真っ白だ。

緑色でフカフカしていたはずの芝生も歩くたびにパキパキと音がするほど真っ白に。

 

 

テーブルに荷物を広げ、お湯を沸かす人がいる。

 

 

インスタントのスープで体を温めながら朝食の準備をしてくれています。

マルタイラーメンにたくさんの白菜をブチ込んでいただきました。

そして早速、撤収準備を始めます。

テントにおりた霜はまな板でキレイに削ぎ落とします。

 

 

↑ これが見ているとまた気持ちよさそうで、僕もやりたい!って感情が込み上げてきます。

 

 

↑ そして中の結露は揺すって飛ばします。

このように手際よく作業を進めていけばam8:00までには出発できそうです。

次の目的地は音威子府の天塩川温泉。

距離にして30km以上あるので、余裕を持って出発したいところです。

 

 

am9:00

出発します。

8:00には出発できませんでした。

出発前の犬のお散歩にカメラを握っていったのでそんな予感はしていました。

想定内です。

 

 

↑ 席替えをしてみました。

そして徐々に景色景観も変わり始め、大自然を旅してるんだなぁと改めて実感します。

 

pm12:00

ちょうど良い岸があったので一時上陸してランチタイムにします。

時間もバッチリだ。

 

 

↑ 本日のランチは私が担当してツナと白菜のペペロンチーノ

麺が少し柔らかすぎましたが、味は悪くなかったです。

昼食と犬のシッコを済ませ、再度漕ぎ始めます。

 

 

流れの緩やかなポイントが続きます。

時間にも少し余裕があるのでゆったり進んでいき、風もなく穏やかなので睡魔も時々姿を表します。

そんなこんなで、ドンブラコドンブラコと下り

時刻は pm14:30

 

 

音威子府の天塩川温泉に到着。

本日は少し余裕を持って到着できた。

夜には雨の予報も出ていた為、早々にテントを建てた。

 

 

なんとなーく、中途半端な時間。

モシャモシャとミカンを食らうおじさんと、それを見つめる犬。

ここでものんびりとした時間が流れる。

そして16:00過ぎには温泉へ。

 

 

若干、のぼせ気味のおじさん。

ビールでクールダウン。

そして本日の晩ごはんは

 

 

そば。

写真を撮る習慣のない僕はすっかり忘れてしまい事後。

確かつまみにフライドポテトを頼んだ気がする。

それでも飽き足らず、我々は蕎麦湯をアテに日本酒を飲んだ。

この日、pm20:00には入眠した。

 

続く。

 

 

この記事を書いた人

成田大海

Paddle Street責任者。 北海道と沖縄の座間味島にてカヤックやSUPのガイド経験を積み、 倶多楽湖にて(有)レイクリゾートのアウトドアツアー部門、レイクキャビン運営の責任者として就任。 倶多楽湖の環境保護についての情報や安全なアウトドアの普及についての発信を目的に活動。

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